ここ二年間のキネマ旬報ベストテンに入った日本映画で見損なっているのをDVDで観ているということを書いたが、その第二弾として、「リンダ リンダ リンダ」、「雪に願うこと」、「博士の愛した数式」の3本を借りてくる。
「リンダ リンダ リンダ」は、これは、女子高生が学園祭でバンドをやる話で何となく「スイングガールズ」を思い出させるが、こちらのほうもよかった。女の子4人の個性がうまく出てて、青春という感じで好感が持てる作品。ぼくはこんな作品はみんな好きなのだ。
「雪に願う」は、最初は「ばんえい競馬」の存続が危ぶまれていた時期でもあり、そういったストーリーかと思ったら、そうではなくて東京で挫折した弟を結局は暖かく迎える兄と故郷というなかに、ばんえい競馬を重ね合わせた映画で、何とも帯広のひとたちの朴訥とした雰囲気がいい。そして、最後に馬の姿とおのれの姿をだぶらせてそこで終わるという終わり方がすばらしい。さすが、根岸吉太郎だ。
「博士の愛した数式」は、原作を読んでいないのでなんとも言えないのだが、どうして吉岡秀隆扮する数学教師が思い出を語るのだろうかと思ってしまう。博士と家政婦親子の交流だけに絞って見せてくれたほうがよかったんじゃないかな。同じように、浅丘ルリ子の義姉との関係や能のシーンは余計のような気がする。小川洋子と藤原正彦の対談かなんかで数学のおもしろさや美しさを教えてもらったので、それを博士自らにしゃべらせればよかったのにと思う。
小泉 堯史は「雨あがる」「阿弥陀堂だより」に続いて監督3本目だが、全部主演は寺尾聡なのだ。このコンビすげえ渋くて、癒される感じなんだけど観ていてどうももうひとつ元気が沸いてこないのだ。
さて、続けて7本観たのだけどそこに複数回出演したひとを調べてみた。(暇だなあ)そうしたら、3本出ていたのが伊勢谷友介で、あとは2本だが、蒼井優、松山ケンイチ、中村獅童、香川照之、本田博太郎、甲本雅裕、山本浩司といった面々。いまどきの旬な俳優さんと重宝に使われる個性派バイプレイヤーといったところですね。