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企業情報システムのかたち(2)

構造的な問題

まず、現状の企業情報システムの構造的な問題を考えてみよう。

大きく3つの問題があるように思える。ひとつは、システムそのものの構造の問題である。従来のメインフレームで作られたシステムをいまだに引きずっているものがけっこうあると思う。密結合でかっちり作りこまれたもので、ホスト集中からオープン分散へ変わっていっても概念的にはホスト集中の思想から抜け出ていないような気がしている。そこが、SOAやBPM、SaaSなどのコンセプトが登場した理由なのだ。すなわち、疎結合で柔軟でアダプティブなつくりにし、前回指摘した変化対応力を備えた戦えるシステムにしたいというのがこれからの方向性になる。

2番目の問題は、情報システム部門あるいは情報子会社とメーカーあるいはベンダーとの関係です。この問題は、「ユーザ目線」で論じているのでこれ以上言わないが、所詮“同床異夢”の世界であるという構造的な問題を抱えているということに立脚して、どうやったらWin-Winの関係ができるかという議論になる。

さて最後の問題は、情報システム部門のヒトの役割あるいは組織のありかたの問題である。企業におけるIS部門の位置づけはどうなっているのだろう。もちろん、一概にどこの会社も同じであるとは言えないが、ITが会社の中枢を担っているようなところを除くと、悲しいかなIS部門の地位はそんなに高くないのではないでしょうか。このあたりの議論は人材活用や分社化の問題などとあわせてあとで行ないます。

ところで、この構造化するということはどういうことなのかもう一度おさらいすると
(1) 全体を俯瞰したうえで、構成要素に分解し
(2) それらの構成要素間の関係をわかりやすく整理し
(3) 統合化されたモデルを作ること
と定義したい。

ということで、まずは企業経営・業務モデル化を行い、その経営・業務モデルに対応した企業情報システムモデルができるということになる。

そして、そのモデルを実現できる実際のアプリケーションやサービスのラインアップを行い、次いでシステムの構造化、そして運用や体制も含めたシステム基盤構築へとつなげていくことが本当の意味の構造化ということになる。

さて次回は企業経営モデルをどう考えるかという議論に入っていきましょう。

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2007年04月29日 11:21に投稿されたエントリーのページです。

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