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ビジネスコンポーネント指向開発(7)

適用業務

この開発手法でどこまでの業務アプリケーションができるのだろうか。いままでの議論では、どちらかというと非基幹系業務ならだいじょうぶそうだが、基幹系だと無理じゃないのかと思われる方もいると思う。基幹系の仕組みが既にあってその周辺の業務に適用するものではないかと。しかしながら、例示したなかに販売管理システムがあったように、基幹系にも十分適用できるものと考えている。

そのとき、何をもって基幹系なのか非基幹系なのかの定義をしておく必要がありそうだ。ERPにあるから基幹系だとか生産・販売・物流は基幹系だとか、なんとなくぼやっとしていないだろうか。広義の意味では企業のPDCAサイクルを回す業務のことであるが、これだとまたよく分からないところがあるので、もっと狭めて考える必要があるような気がする。

ここで、基幹系とは、「ヒト・モノ・カネに関する確定した数量・金額を処理する」業務のことと定義する。

簡単にいえば、確定した見積金額、確定した受注数量、確定した売上等々を処理することであり、どれだけ売り上げてどれだけコストがかかったのかをはっきりさせることであり、BS/PLに反映されるアクションである。

なぜこうした境界にしたかというと、安定なシステムであるかそうでないかを峻別したいがためである。もともとコンピュータが導入された当初はこの部分しかシステムに載せていなかったわけで、その後PCが端末に登場することで、確定前の処理もPCに載せだしたために“不安定な”システムが作り出されたように思える。

例えば、受注にしても受注するまでに顧客やあるいは社内関係部署との間で在庫状況のチェックや与信などいろいろなやり取りがあって確定していくが、そのやりとりというのは必ずしも決まった手順があるわけではなくケースバイケースでの対応が多い。

こうした処理を基幹システムに放り込むことにより、例外処理や戻し処理、過剰なエラーチェックなどシステムを複雑かつ不安定にしてやしないかということである。

ですから確定前の業務はむしろ非基幹系業務ということにして分けて考えたほうがいいような気がする。また。基幹系業務で生成されたデータを使って処理する業務も非基幹系業務のひとつとして定義できる。従って、別の言い方をすると、確定前処理というのは情報共有的な進め方であるのが一般的であるため、「情報共有」と「情報活用」業務のことを非基幹系業務ということにする。

「情報共有」によりデータを確定し、それを基幹系システムに渡し、基幹系ではそのデータを使って業務処理を行い、決算データを作成し、そこで生成されたデータを「情報活用」し、次のアクションに生かしていくというシステム構造である。

さて、「ビジネスコンポーネント指向開発」は基幹系業務にも適用できるといったが、情報共有を主体とした確定前処理業務に適用するほうが向いていることから、まずはこの領域で実践し、もし有効であれば基幹系にも拡げていくことをねらう。

上述の定義からいうと非基幹系業務がけっこういっぱいあるのではないかと思う。極論すれば、今の業務パッケージをスリムにして(確定後の処理だけにして)、その周りを「ビジネスコンポーネント指向開発」で作り上げ、できたコンポーネントと業務プロセスをできるだけ再利用していくという方向性が見えてくる。

ただし、すぐには難しいのでやりやすいところから実現していくのがよいが、そのターゲットとしては見積依頼管理、顧客サービスのようなものが考えられる。また、ITILのシステム化やISO文書管理などへの適用も有効かもしれない。

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2007年04月16日 11:57に投稿されたエントリーのページです。

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