高田延彦、向井亜紀夫妻が代理出産でもうけた双子の日本国籍取得を断念した。最高裁が不受理を確定し、そのとき最高裁決定の補足意見で、法的な親子関係を成立させるための選択肢として勧められた「特別養子縁組」など、その後実子にするための方策をいろいろと検討していたが、結局契約が壁となりあきらめたようだ。
ここで、代理出産の是非を論じるつもりはなく、最高裁が「代理出産という民法の想定していない事態が現実に生じている以上、医学的観点や子の福祉などについて検討が必要で、立法による速やかな対応が強く望まれる」と国会に法整備を促したことを書く。
ぼくらは普通に三権分立ということを教えてもらい、司法・立法・行政がバランスよく機能しているように思ってしまうが、今回のように司法が立法に法整備を促したことに驚いてしまう。司法はやっぱり法を超えることはできないと改めて思うことと、世の中の変化に法が追いついていない現状が浮き彫りになった。
なぜ、法整備が遅れているかは国会の怠慢であることは間違いないが、やはり昨今の科学技術の発展が大きいと思う。そのなかでも、ITとライフサイエンスのめまぐるしい変化が特に顕著のような気がする。上述の代理母の問題にしても昔は考えられなかったことだ。
法整備の遅れということでは、先日テレビで放映していた「ドクターヘリ」のことを紹介する。これは、病院にヘリコプターを常備した救急医療のことで、緊急出動がかかると担当医師と看護師がすぐにヘリコプターに乗って現場に急行し手当てするものである。こうした病院は全国でまだ11箇所しかないが、年間4000件の出動で多くの命を救ってきている。
ところが、この放送のなかで法や行政が邪魔をしている場面がでてきた。場所ははっきり覚えていないが、どこかの高速道路で大きな事故があって負傷者が発生したので、ドクターヘリが出動した。ところが、ヘリコプターがなかなか現場に降りられないで上空を旋回している。高速道路にヘリコプターが着陸するのは違法なのだそうだ。だから、結局許可がおりず、近くの空き地におりてそこから現場に駆けつけるという時間のロスを強いられた話であった。
こんな話を見聞きすると、国会は何をやっているんだと言いたくなる。
だから、立法府たる国会に関する最近の動きが気になる。憲法改正の動きが盛んになってきているがそれはそれで大いに議論したらいいと思うが、一方で“法に則って適正に処理している”からいいんだと嘯いている農水大臣がいたり、教育に関する法律も本来長期スパンで考えるべきものを目先のことしか頭にないのではないかとか、そんな状況を見ていると、国民のための法整備を真剣に進めているように到底思えない。
国会よ、ぐだらぐだらやっている場合じゃないぞ。
コメント (1)
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投稿者: トシ★在宅時間自由人♪ | 2007年04月12日 14:21
日時: 2007年04月12日 14:21