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隠し剣 鬼の爪

これまで見逃していた「隠し剣 鬼の爪」を観る。ちょっと前にテレビで放映したのを録画しておいたのだ。これで、映画化された藤沢周平作品はみんな観たことになる。山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」、「武士の一分」とこの作品の三部作と、2005年に封切られた黒土三男監督の「蝉しぐれ」の4本である。

どれがよかったかはひとまずおいて、両監督のことだが、実は黒土監督は山田監督の作品映画『幸福の黄色いハンカチ』で脚本家の一人として参加していたことから山田監督を師と仰いでいるそうだ。だから、「蝉しぐれ」も多少山田洋次の影響がないことはないが、この作品の良さはまるで日本画を見るようなすばらしい映像であった。

さて「隠し剣 鬼の爪」だが、山田監督作品では順序は違うが3本目となるとまたかよということになる。だいたい、同じパターンなのだ。みんな剣の達人だけど普段はそんなそぶりをみせないで、となりには妻ではない美しいひとがいて、いずれ妻になる。それで自らにふりかかる理不尽な圧力に最後はたちあがり敵をやっつけるみたいな展開なんですね。

まあでもこの「隠し剣 鬼の爪」という作品で面白いところは、友達3人における三様の男女関係が出てきて対比することができることかも。まず、主人公の片桐宗蔵ときえの関係、片桐宗蔵の妹を妻にする島田左門、謀反を起こし討たれてしまう狭間弥市郎とその妻、それぞれがまったく違う境遇が描かれる。

ついこれを今の時代にあてはめるとどうなるのかと考えてしまう。武士をやめて町人となり、きえと一緒に江戸にいく片桐宗蔵は、あるとき脱サラして田舎で農業をやりだす優秀なビジネスマン、島田左門は誰にでも好かれる役所につとめる好青年、狭間弥市郎はベンチャーを起すが借金が溜まって倒産する起業家とみたてたけどどうだろう。

まあ、この4本のなかでどれが一番よかったかはなかなか難しいので、マドンナの順で決めようかな。宮沢りえ、松たか子、木村佳乃、檀れいと並べてみたが、う~ん、引き分けでがんす。

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2007年03月14日 19:38に投稿されたエントリーのページです。

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