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ユーザ目線のBPM(14)

業務プロセスモデリングの進め方

ここでは、業務プロセスのモデル化を行い、できあがったプロセスからある単位(粒度)で切り出してコンポーネント化する作業のとっかかりのところを議論することにする。

まず、要件を定義していくとき、トップダウンアプローチなのかボトムアップアプローチなのか、AsIs先行かToBe先行かという問題があります。ここでいうトップダウンアプローチとうのは、経営管理あるいは事業運営上必要となる要件、いわゆるビジネスモデル的なハイレベル要件から見るもので、ボトムアップアプローチというのは、逆に業務フローをまわすための要件、いわゆるオペレーショナルなローレベル要件からみるものであるが、当然両者とも必要なアプローチであるが、筆者は最初はローレベル要件から入って、そこを固めてからトップダウン的にこだわり要件を付加していくやり方が現実的であると考える。

同じように、AsIsかToBeかの議論もAsIsから入ってTobeへ持っていくほうがこれまた現実的だと考える。

理想的には、経営戦略や事業戦略からあるべき姿を描くほうが、BPR的だし、新しいシステムによって会社を変えるんだという意気込みのある企業にはいい方法かもしれませんが、非常に難しいアプローチのように思えます。コンサルやベンダーはどちらかというとこのやり方を推奨してきます。

筆者も以前はそのやり方がベターと考えていたが、これだと、一旦既存のシステムや仕事のやり方を忘れてゼロベースで考えてください、そしてこうすべきだという姿を描いてくださいとなるわけですが、そう言われても普通の人はとても難しく、どうしても今もこうだからとか手持ちのリソースでは無理だとか思ってしまう。結局、現状ベースから抜け出せないことになる。それならいっそ最初からボトムアップでAsIsから入ればいいのではないかと考えるのです。

モデリングの進め方の概略としては、

1.現状の業務プロセス(AsIsモデル)を抽出します。

2.その業務プロセスをプロセス・アクティビティ・タスクなどに分類・整理して可視化します。

3.可視化された現状業務からプロセスと業務機能を分析・評価します。

4.プロセス・機能を共通化・標準化・一貫化したり、重複を排除したりプロセスを適正化します

5.事業要件などから追加・修正を行いTobeモデルを作成します

このとき、ただプロセスと機能のマトリックス表を埋めるだけになってしまうと、単なる現状追認業務モデルになってしまうので、どうやって適正モデルにもっていくかが重要なポイントとなる。そこは人の頭の中で考えてよ風の方法論があったりして困ってしまうことがある。だから、そこを属人性を排した論理的なメソッドが必要となるのだ。だれがやってもだいたい同じ結果になるようなルールやガイダンスが用意されているかとなる。

いまここで、適正モデルと言ったが、ほんとうは最適モデルと言いたいのだが、2つの点で最適モデルができるのだろうかと疑問になる。ひとつは、真の最適モデルが作れるのだろうかという問題で、何もかも満足できる成果物となりえないのでないかということです。

もうひとつは、よしんば最適モデルができたとしてもその寿命はどれだけあるのだという問題で、いまの世の中ではすぐに陳腐化してリニューアルしなくてはならなくなる。従って、苦労して最適化するより、その時点で最適に近いと思われるところでどんどん進めていって、絶えずアップデートしていくようなやり方ができないかということである。ですから、最適モデルというより、「適正モデル(Normalized Model)」としたほうが何となくマッチしていると思うのですがいかがでしょうか。

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コメント (1)

しのだ:

面白い内容じゃないですか。読んでいて納得した。

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2007年03月14日 11:32に投稿されたエントリーのページです。

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