ここ数日、何となく元気がでない。このブログもビジネス関連を続けているが、他のネタであまり書いていない。でもだんだん快復してきたので何を書こうかなあと思案していたら、そもそもブログというのは何なのかと考えてしまった。日記なのか、備忘録なのか、エッセイなのか、時事批評なのかと、でもこれは別に枠にはめなくてもいいわけで、自分の好きなように書けばいいだけという当たり前の結論。
ただ、自分はこういうブログを書くのだというちょっとしたポリシーは要るかもねということと、日記や備忘録ではなく、自分の考えとか思いを書きたいとなると、自ずとその書き方というものがあるような気がする。やはり、たかがブログだけれど、根底に誰かに読んでほしいというのがあるのだから、読みやすい、わかりやすい書き方というものもあるはずだ。
そんなことに関して、梅田望夫さんがなるほどと思わせるいいことを自身のブログに書いていた。梅田さんは、文章を書くときの重要な3つの要素を「構造化」、「想定読者」、「書き手の個性」だと言っている。
「構造化」というのは、対象を幅広い視点から俯瞰して理解することで、「想定読者」は文字通り誰に読まれたいのか、訴えたいのかで書き方も変わるということ、そして、「書き手の個性」ということで、前2つはいわば普遍的なものであるので、それだけだと同じものになるかもしれないので、書き手による差別化が要る。読者は実は文章の向こうの「書いてる人」を読みたいものだという。梅田さんはそういうことをいつも考えながら文章を書いているそうだ。まさにこの3要素は重要で、ぼくもすごく難しくて実行できているかお寒い話ではあるが努力しようと思う。
このような、文章表現のお手本は「天声人語」(他の新聞社も含めて1面下のコラムのこと。いまは、読売新聞の「編集手帳」のほうがおもしろいが)なのかもしれない。あの限られた字数のなかで、起承転結をきちんとさせて、読書をうならせる術はたいしたものだ。ただ、ぼくらとぜんぜん違うのは、参照するデータベースがものすごいから、関連する情報がぽんぽん飛び出すので、文章に重みがある。
それで今日の朝日新聞を読んでいたら、「~天声人語から書く~ 現役高校生の天声新語コンクール」の記事があった。これは、「天声人語」の第一段落に続く文章を競い合うもので、その結果が出ていた。この第一段落というのは、「ニュースの関心度を測る物差しはいろいろあるが、現場が遠いか近いかもその一つ。地球の裏側の都市で五十軒焼けた火事よりも、隣町のぼや騒ぎの方が、とかく耳目を集める」でこのあとに文章を続ける設定である。
最優秀賞に輝いたのは1年生の女子高生で、高校に電車で通うようになって、駅までの間で見かけるものが新鮮で面白く感じ、それが毎日変わることを自分だけが気づくことかもしれないが、新聞で読む世界の出来事と同じくらい大事なことだというようなことを書いていた。すごくセンスのいい文章で感心させられる。きっと彼女のブログ(あるかどうか知りませんが)も素晴らしいのではないでしょうか。
しかし、受賞した9人のうち8人が女子高生という完全な女性上位という結果。最近の文学賞の受賞者も女性が多いし、文章を書く能力は女性が優れているのかなあと嘆いているのであります。男性諸君がんばりましょう。