テレビ東京がおもしろい。このテレビ局は、年寄りとサラリーマンにターゲットを絞っているようだ。懐メロや温泉めぐり、鑑定団を放送するかと思えば、かたやWBS、カンブリヤ宮殿とかガイアの夜明けというように、年寄りが好むものと経済の話を中心とした企業人向けに見るべきものがある。
歳を食った一応勤め人であるぼくにとっては、ここのチャンネルに行くことが多い。で、ちょっと前になるが、先週の日曜日の夜は楽しかった。日曜日だから経済の話ではないが、懐かしい人たちのオンパレードであった。
まず、日曜ビッグバラエティで「昭和を駆けたスター同窓会」というのがあって、メキシコ五輪で銅メダルをとったサッカー代表やベルばらの宝塚歌劇団、俳優座、西鉄ライオンズなどで活躍した人が、集まって同窓会を行うという企画。若い人はなかなかわからないと思うが、かれらはみなぼくらにとっては憧れでもあり、ファンとして一緒に少年期、青年期を過ごしたのだ。
特に、ぼくのうれしかったのは西鉄ライオンズで、ぼくは小さいときは野球少年だから、稲尾や中西、豊田、大下、仰木らのプレーに酔ったのを鮮明に覚えている。この放送で何がうれしかったかというとよく稲尾だとか有名な人はちょくちょく顔をだすが、そうではなかった準レギュラーであったとか控えであったという渋い選手が登場したことであった。河野、滝内、和田、梶谷とかいった人が出てきてすごくなつかしかった。
そのあとに、「ソロモン流」という番組でマイク真木の登場です。もう“バラが咲いた”一曲で一生食っていけるという、それだけこの曲はすごかった。単純な歌詞と曲でそこまで売れるとは思っていなかったのだが、結局、フォークソングブームに火をつけたわけで、その時代の新しいスタイルを提示したことが大きいのじゃないだろうか。ぼくも当然のようにギターを買い“バラが咲いた♪バラが咲いた♪”と唄ったのであります。
続いて、「みゅーじん」という番組では中村雅俊です。彼はいまだに人気が衰えず、毎年コンサートも開き、最近では舞台でもがんばっている。ぼくと似たような年齢だから、昔からずっと等身大のタレントとしてみてきた。最も印象的だったのは「俺たちの旅」というテレビドラマで確か日曜日の8時からだった思うが、毎週見ていた。カースケというのを中村雅俊が演じていて、他に田中健とか秋野太作(当時は津坂まさあきと言った)が出演していて、若者たちの友情や悩みなどを軽やかに描いていて、ぼくらは自分たちを重ね合わせて共感し、また勇気をもらったりしたものだ。
そんな中村雅俊が突然五十嵐淳子と結婚したときは、ぼくを含めて多くの男たちが嘆き悲しんだ。今の人は知らないでしょうが、「阿寒に果つ」という映画で観た五十嵐淳子(当時はまだ五十嵐じゅんと言った)は、もう言いようのない可憐さであった。もう許してあげるは中村君。
中村雅俊は、芝居と歌というようにマルチで活躍している。マイク真木もそうだが、こうしたハイブリッド型のシニア世代がどんどん出てきて残りの人生を謳歌するのを見せてくれることはいいことだ。 ということで、テレビ東京で昔のことを思い出しながら、ビジネス番組でなんか商売のネタになるようなことはないか探しているのです。