BPM2.0
ここで、米国Intalio社のIsamel Ghalimiというひとのレポートを紹介します。この人はもう6年前にBPMのホワイトペーパーを描いた人でオープンソースベースのBPMSを提供しています。現在も盛んにBPMに関する発言をしていて、BPM2.0なんてことも言い出している。なぜ、ここで紹介するかというと、どちらかというとBPMは道具であるという視点でみているところがあるのであえて彼の意見を載せる。
まず、彼の言うBPM2.0について、Tim O'reillyばりに比較したものを抜粋して示す。
BPM 1.0 BPM 2.0
Marketed to Business Analysts Used by Process
Analysts
Starting with a Process Modeling Tool Starting with
a CompleteBPMS
Multiple Tools from Multiple Vendors One Single Tool
in Eclipse
BPEL, BPML, WSFL, XLANG, XPDL BPEL
ARIS, HIM, UML, Proprietary Notations BPMN
BPEL Editor BPMN Designer
Writing Code Behind the Boxes Zero Code
Writing Deployment Descriptor Files One Click Deploy
Application Connectors Generating Web
Services on-the-fly
Bring your own Rule Engine Rule Engine
Included
Bring your own BAM Real-Time BAM
ncluded
Ad hoc Process Simulation Native Process
Simulation
ただ、この中にはBPM1.0と2.0の比較であると必ずしも言えないものや、単に標準化されたことや技術的に集約されたことなども含まれているが、雰囲気的には、Process Design Toolのような感じがしませんか。
さらにおもしろいことを言っていて、
BPM 2.0 is not for non-technical business analysts. We’ll just let more technical process analysts understand business requirements and implement them directly into the process, while leveraging existing IT systems.
BPMは技術を知らないビジネスアナリストのものではなく、プロセスアナリストがビジネス要件を理解して、直接プロセスの設計・開発をしてほしいと言っている。また、
Neither top-down nor bottoms-up, it’s a middle-out approach, and it’s the only one that makes the gap any narrower.
このミドルアウトの考え方は、前に述べたようにユーザと開発者の距離を縮めることと同じ話なのだ
コメント (3)
はじめまして。
はじめ ひとし(←間違い)難アリ親父と申します。
3~4日前から「ミドルアウト」でGgって参り、
興味深く拝読させていただいております。
私は自部門の業務マニュアルを作成していて、
どのような手法で作ればよいか判らず、
(会社からの指示もないので)、
いろいろフレームワークを探している内にEPCや
BPMに辿り着いたのですが、AsIsレベルを
EXCELでチマチマ作成するだけで
青色吐息状態の、ふつつか者です。
いきなり不躾ではありますが、wadaさんの業界では、
OR(オペレーションズ・リサーチ)や
TOC(制約理論)は、どのような位置づけですか?
流行遅れの状態なのでしょうか。
機会がありましたら、取り上げていただけると
参考になります。
また急に寒くなりましたが御自愛のほど。
投稿者: 難アリ親父 | 2007年03月30日 22:58
日時: 2007年03月30日 22:58
コメントありがとうございます。
まず、私の業界はどこなのだろうかということですが、私は元々は化学会社のオペレーションおよびプロセスエンジニアでした。ここ10数年は企業情報システムに携わっています。ですから、エンドユーザの立場でITをどう活用して、役に立つ情報システムを構築するかを考えてきました。
こうした立ち位置から申し上げますと、ORやTOCは化学会社にいた時のほうが関連がありました。ただし、TOCはまだありませんでしたが、ORなどはシミュレーションや最適化といった文脈で検討され、特に私のそばでは石油業界などが盛んでした。
ORやTOCは製造業が主体で、最近の様子は私はよくわかりませんが、着実に進められているのではないかと思っています。製造業の導入実態はあまり表に出てこないのではないかと思われます。なぜなら、生命線である製造プロセスについて、これを入れて成功しましたということは声高には言わないものでしょう。
従って、流行遅れの状態かどうかよくわかりませんが、私はそれなりに浸透していっているのではないかと思っています。
難アリ親父さんのめざしていらっしゃるところを的確に理解していないまま申し上げるのでピント外れになるかもしれませんが、業務マニュアルを作成し、それをもとに業務改善を行なおうとしているとしますと、何はともあれ現状業務の可視化が絶対必要だと私は思っています。その可視化のためのツールとしてEPCやBPMがあり、そのプロセスを改善していく手法として、ORやTOCがある(ただ、ORやTOCは生産プロセスに寄った話であるが)と考えています。可視化の場合のEPC、BPMはお絵かきツールですから、私は泥臭いかもしれませんが、まずはEXCELでプロセスおよびアクティビティ・タスクと機能を書き出して、そのプロセスを吟味し、現状プロセスを“きれい”にすることが一番だと思います。それだけでも十分業務改善にはなると考えています。
投稿者: mark-wada | 2007年03月31日 11:55
日時: 2007年03月31日 11:55
早速、詳細なコメントを頂き恐縮に存じます。
ORやTOCについては、発表されてから年月が
経っていて、どちらも最近大きな話題になっていない
気がしていたので、新しい理論に置き換わったのか、
と少々不安を覚えていた次第です。
確かに一般化していれば話題にもなりませんよね。
私も数年前まで大手町の日本○○連盟に出入りを
していました。
イメージ的に重厚長大な業種ではお馴染みなのに
IT系ではあまり聞かないなあ、という印象でした。
現在はメーカー系インハウスのコールセンターに
従業しております。主な目的は、現状可視化による
例外事項の分離と把握、全社的文書化活動への備え、
退職時の引継ぎ用(半分本気)、といったところです。
部分最適化活動が必ずしも、全体最適やCS向上に
つながらない場合があると聞いて、モチベーションが
落ち始めていた頃だったので、wadaさんのコメントは
まさにカンフル剤になりました。
スイムレーンの引き甲斐もあるというものです
(やや大げさですが)。
また参考にさせていただきたく存じます。
ありがとうございました。
投稿者: 難アリ親父 | 2007年04月02日 22:44
日時: 2007年04月02日 22:44