最後に
ここまでの議論を整理してまとめると次のようになる。
・役に立つものができるなら、従来の作り方を変えようじゃないか
・それにはBPMを使ってコンポーネントを組み立てる作り方が有効なようだ
・BPMは開発と監視の道具であるとし、使い勝手を重視しよう
・BPMはSOAの基盤の上に構築するのが構造的によさそうだ
・コンポーネントは、Web2.0的技術あるいはサービスでさくさく作ってしまいたい
・早く安く作る事が重要でしかも変更や手戻りは当たり前と考えよう
・コア開発は、ビジネスプロセスデザイナーとITアーキテクトとスーパープログラマーのチームで迅速に、カスタマイズ適用と運用は“一般”チームで確実に
・小さく生んで大きく育てる思想で、非基幹系、中小企業向けから始めよう
この議論の表題を「ユーザ目線のBPM」としたが、これは筆者がエンドユーザであった時代、そしてIS部門、情報子会社でシステム構築を行なってきたときの経験から、どうもこれまでのシステム作りがメーカ、ベンダー、SIerの目線で行なわれてきたように感じられたので、あえてそのようなタイトルにした。
目線ということで言えば、最近「下流志向」という本を書いた内田樹氏がこんなことを言っている。
「目線」というのは「そこから何が見えるか」ではなく、むしろ「そこからは何が見えないか」によって特徴づけられる。例えば、本邦のテレビのニュース番組のほとんどは「おばさん目線」である。だから、私たちがワイドショーやニュースから知れることができるのは「日本のおばさんは何を知っているか」ではなく主に「日本のおばさんは何を知らないか」である。これはそれなりに有益な情報である。
この傳でいけば、「ユーザ目線」というのは、「システムについてユーザからは何が見えないか」、「日本のエンドユーザの人たちは何を知らないか」ということになる。この議論で“それなりに有益な情報”を提供できたのであろうか。おわり。