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インドの衝撃

昨日、NHKスペシャルで「インドの衝撃」というのをやっていた。第一回目は、「わき上がる頭脳パワー」でIT産業を中心に躍進するインドの姿を映し出したものです。前に紹介したトーマス・フリードマンの「フラット化する世界」に書かれていることが映像として実感した。フリードマンやその本に出てくるインフォシスという会社のCEOであるナンダン・ニレカニも登場する。本を読んでいたのでだいたいのことはわかっていたが、あらためて衝撃を受けた。

特にIIT(インド工科大学)を頂点とした教育のシステムや教え方は驚きであった。論理的思考を徹底的に鍛える独自の教育から多くの優秀な人材が生み出されていく様は、世界中の技術系人材はインドから輩出されるのではないかと思わせる。日本では、理科離れが顕著だが、科学的な思考プロセスを学ぶことの大切さに気がつかないと大変なことになる。

と思いつつ、ふと、待てよもう少し前は日本人も似たようなことを言われていたのではないかなという気がした。日本人の優秀さや勤勉さが称賛され、これからは日本の時代だ、ジャパンアズナンバーワンだと言われたこともあった。ここで共通するのは、どうも上昇志向という熱気じゃないかと思う。番組でも、田舎の貧しいところからIITを受験する子が出ていたが、その子は村の期待を一身に背負っていて、IITを出て成功したら、村に学校を作るのが夢と語っていた姿を見ると、単純にいい学校を出て金を稼ぐのだという経済観に納得してしまう。今の日本でこうした豊かさへの希求を皆がもっているのかと考えると、少なくとも国全体の熱気みたいなものもなくなってしまっている。しかし、かつて貧しかったころの日本には、田舎から出てきていい大学を出て、いい会社に勤め、田舎の親や兄弟の暮らしをよくしようと志した若者が多くいた。

だからといって、インドがよくて日本が悪いなんて言っているわけではない。国が発展していく過程として、発展途上なのか、成熟したのかという話で、発展途上では必ず物質的豊かさの追求が先行するし、その豊かさを手に入れたくて勉強もし、一生懸命働くし、そうした上昇志向の熱気が渦巻く。インドはそんなときを迎えているということだと思う。だから、いずれ日本のようにある程度豊かになったときどうなるのか興味がわく。

いずれにしろ、現在のインドはすごいことになっている。このすごさは、これまでの日本や中国などと違う。その違いをもたらしているものはというと、頭脳パワーもさることながら、ぼくは「IT」と「英語」だと思う。しかもこの二つはグローバルに通用する武器だから、またたく間に世界中を席巻してしまうのである。

もうかれこれ5年くらい前にシリコンバレーに行ったとき、やたらカレー屋さんが多く、なぜかと聞いたらここにはインド人が多いからという答えであった。そのうち、日本にもカレー屋さんが増えてくるんじゃないでしょうか。

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2007年01月29日 14:39に投稿されたエントリーのページです。

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