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居残り佐平次

恒例の「柳家小里んの会」に池袋演芸場まででかける。今回の演題は「居残り佐平次」と「猫の災難」。最初の「猫の災難」で酔っ払いを軽妙に演じ笑いを誘ったあと、「居残り佐平次」は品川の遊郭に居残り覚悟で遊びに上がる話で、これは病んで身体の具合がよくない佐平次が、捨身というか開き直った軽やかさが肝のところなのだが、ここに若干不満が残る。落語というのは、角度を変えると残酷であり、極端な言い方をすればいじめがあり、与太郎がバカだチョンだとさんざん言われるわけで、それを笑いとばしてしまう乾いた明るさがいいところなのだ。そこには、“開き直り”というか、何というかある種の諦念があるような気がする。ここの表現が落語の芸であるというのは言い過ぎだろうか。ここで小里ん師匠にあえて言わせてもらえば“けつをまくる”感じがほしい。まじめなんですね。

実は、この「居残り佐平次」を題材にした映画がある。1957年の日活映画で川島雄三が監督した「幕末太陽傳」で、この「居残り佐平次」の他にやはり「芝浜」、「品川心中」という落語からネタをもってきた作品である。

この映画で主人公である「居残り佐平次」を演じたのがフランキー堺である。今の若い人は知らないでしょうが(リリーフランキーのおじさんではありませんよ)、フランキー堺というひとは元々ジャズドラマーですが、映画、テレビ俳優として活躍し、多くの作品に登場していますが、ぼくはこのひとは「私は貝になりたい」と「幕末太陽傳」につきると思う。名前と顔つきからバタ臭いイメージのキャラクターをもって逆に日本的な日本人を演じる面白さが印象的だ。特に「幕末太陽傳」における、“人生深刻ぶるなよなあ”みたいなノリの演技は秀逸であったことを思い出した。ともかくこんなことを考えた落語会であった。

ところで、小里ん師匠の弟子で今回も助演している柳家麟太郎が、来年「柳家麟太郎の会」というのを蒲田でやるというチラシをもらった。うれしいじゃありませんか。みなさん応援してやってください。

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コメント (2)

M/R:

柳家麟太郎の来年に蒲田やる「柳家麟太郎の会」の日・時・場所を教えて

「柳家麟太郎の会」の要領は下記のとおりです。
日時:平成19年1月17日(水)午後6時半開場 7時開演
場所:蒲田 御園神社
   大田区西蒲田7-40-8
   JR蒲田駅西口より徒歩7分
入場料:前売1000円(当日1300円)
主催:西蒲田七丁目御園町会
問合せ:桑田 (090-3064-7272)
    神社 (03-3735-5096)
よろしくお願いします。

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2006年12月22日 17:53に投稿されたエントリーのページです。

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