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大船の居酒屋

会社勤めをしていたころは、東京で一杯呑んで帰るというのが日課のようなもので、また呑む相手も仕事絡みが多く、呑むことも仕事だと呑み続けることを正当化していた。ところが、会社を辞めて鎌倉に引っ込んでしまうと、当然のごとくその機会は激減する。それでもときどき呑む機会もあって、きのう、おとといと2日続けての呑み会。おとといは、情報システムに関するあるベンダーの研究会の20周年記念パーティが新橋であって、そのあと銀座に出てということで従来パターンであったが、きのうは地元大船で呑むこととなる。

その筋では有名なシステム会社の副社長でHさんという人がいて、ぼくより2つか3つ年上ですが、ときどき呑む間柄で久しぶりに呑みましょうとお誘いしたら、横浜か大船あたりでいかがでしょうかという返事。Hさんは戸塚に住んでいるとはいえ、ぼくがわざわざ東京に出なくてもすむ配慮がうれしく、じゃあいい店を探しておきますと答えたが、さてどこにしようかと思案。やはり、おじさん二人なら居酒屋でしょということでそれなら大船の「鳥恵」に決まりです。でも「鳥恵」で困るのは店に入れるかどうかなのです。もう5時の開店の時から満席なのですから。Hさんには並んでも入る気合でいきましょうと言っておいたのですが、きのうは幸いにもほんのちょっと待っただけでカウンターに座ることができた。すぐ後に来た二人連れが ”すいません、超満員なので”と言われて断られていたのでわれわれは超ラッキーでした。

「鳥恵」はその名のとおり、鳥料理が売りでありますが、実は魚も旨いのです。ここは何といっても旨くて、安くて、しかも量が多いときてますから連日満員になるのもうなづけるのです。Hさんもとり刺しは苦手だったのですがといって一口食べたら、え、とり刺しってこんなに旨いものだったのですかと驚いていました。

Hさんと呑むといつも最後は学生時代の話になって、お互い遊んでばかりいてできが悪かったなあということになる。Hさんのきのうの話のなかで面白かったのは、あまりにも成績が悪かったので担当の教授がご両親にもうちょっと勉強するようにと直筆の手紙を出したという話と、いまだによくみる夢だそうですが、単位がぎりぎりでどうしても受けなければいけない授業があるんだけど、それがどこの教室でやっているのかが分からなくてあせって目が覚めることがあるという話であった。実はぼくも似たような話があるんだけど書くのはやめておこう。

Hさんが翌日セミナー講師があるのでということで控えめの酒量でお開きに。それでも、とり刺し以外にもいろいろ頼んでお腹いっぱいになり、いい気持ちで別れる。お互い近いのでこの気持ちよさを残したままでわが家に帰れることがうれしい。お勘定もひとり3000円いかないというこれまた懐暖かいままの気持ちよさで大満足の夜であった。

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2006年11月29日 09:39に投稿されたエントリーのページです。

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