2008年05月09日

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

本谷有希子の戯曲および小説を映画化したもの。吉田大八監督、佐藤江梨子主演のブラックコメディ?だそうだ。

まず、このタイトルに驚かさされる。腑抜けはいったい誰なんだ。まあ勝手に解釈すると腑抜けは永瀬正敏演じる連れ子の男のことじゃないかと思ってしまう。それだけ他の女性陣のしたたかさや強さが際立つのだ。

いくつかこの映画で特筆すべきところがあって、まずは今言った永瀬正敏が演じる男が大まじめに生きる姿が滑稽にさえ映ることである。結局、何かに耐え切れず命を絶ってしまう。

それに較べて、3人の女性陣がすごい。佐藤江梨子、佐津川 愛美、永作博美の演じる女性たちである。この3人のしたたかさは感動さえおぼえる。

次いで、妹が叫ぶ「おねえちゃんって、やっぱおもしろいや」というセリフ。これにはのけぞった。さんざんいじめられておきながらこの返しにはまいった。

それからちょっと考えてみたら、ううっと思ったのは、“演技が下手で女優になれない女優のたまご”を演じる女優のことである。この役は佐藤江梨子なのだが、彼女はうまく演じたのかどうなのか、ああ混乱してくる。

最後は、永作博美のたまらなくかわいい女の演技だ。能天気な上房の打たれ強さみたいな、しかしほんの少し影があるといった雰囲気がすばらしい。あとで、調べたらブルーリボン賞の助演女優賞をもらっていた。それだけの演技であったと思う。

こういうストーリーは昔だったらドロドロの世界でそういう描き方をするんだが、今だとこんな形の映画になるんだなあと少しとまどい気味である。
 

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2008年05月08日

介護・家事手伝い付きSOHO型親子丼的起業

先日(5月2日)のITMediaの「鎌倉の自宅ではたらく、父子2人のIT企業」という記事が思いのほか反響があって、まだITMediaのアクセスランキングで29位にいる。あの記事の中では、主に仕事関係の話だったが、それ以外のことを少し。

ぼくが会社を辞めて家で仕事をするということになったら、3人が喜んだのである。まあ、息子のことは記事に出ているけれど、その他の2人はぼくの嫁さんとぼくの母親である。

嫁さんの方は、最初は「ええー、お父さん毎日家にいるのおー」と露骨にいやな顔をされた。だから、自分の家ではなく、向かいのばあちゃんの家で仕事をすると言ったら、顔がほころんだ。

一方、ばあちゃんはもうすぐ87歳になるんだけど、介護がいるというわけではなく元気でぴんぴんしている。しかし、最近はさすがにからだのことが心配なようでひとり暮らしが不安になっていた。だから、ぼくがばあちゃんの家の応接間をきれいにしてそこを事務所として使うと言ったら、そりゃあ良かったと言って喜んでいた。

まあ、いつも息子が同じ屋根の下にいてくれるということで安心だし、ときどき話し相手にもなってくれるということで暇つぶしにもなる。いつも、お風呂に入るとき、風呂の中で倒れるかもしれないからと言って「今から風呂に入るから」とぼくに言ってから入る。たまに、仕事に集中しているときに邪魔されることはあっても、機嫌のいい顔がみられるのでしかたがない。

ぼくの家は山の中にあるので、買い物やら病院、郵便局に行くのもけっこう大変なのだ。坂道なので行きはいのだが、帰りの登りはきつい。嫁さんも若い頃は自転車で出かけたりしたが、歳とともに元気がなくなり、ぼくが車で送り迎えをしたりすることが増えた。嫁さんは助かると言ってくれる。

それと、山の中ということは庭に葉っぱが舞い降り、雑草が激しく生えてくる。その掃除や草取りもぼくの仕事になっていった。まあ、家の中にずっといるより天気のいい日にする庭仕事もいいものだ。

仕事の場所が鎌倉というのもなかなかいい。いいというのは東京にほどよい距離感にいるということである。自然に囲まれているということである。いつもは緑に囲まれたところで静かに仕事をして、たまに東京にでかけていくというのはメリハリがあって快適なのだ。呑んで遅く帰っても次の日は家にいられる。

ただ、こんな生活が誰でもできるというわけではない。だいいち家がどこにあるのか、ばあちゃんの家が目の前にあるのか、周りに緑があるのかなど条件がそろうのは難しいかもしれない。たまたま、ぼくにはそうした条件がそろったのだろうが、みなさんもちょっと無理すればこうした生活に近いことはできないことはないと思う。

こんなことを言っているぼくにしても、若い頃は考えもしなかったし、できなかった。やっとこの歳になって、そうだこんな生活もあったのだと気がついたのだ。だから、皆さんも、いつでもいいから一度、肩の力を抜いて自分の今の生活スタイルをみつめてみたらいかがでしょうか。
 


2008年05月07日

テレビの衰退

以前、テレビの劣化というタイトルで記事を書いたことがあるが、そのときは、週刊誌の見出しに見つけた、一発芸人使い回しとかドラマの原作は漫画ばかり、「ワイドショー」の新聞棒読みをやめろとかを指摘した。そして、ぼくは今年から一部の番組を除いて極力テレビを見ないことにしている。

そうしたら、どうも最近は若者のテレビ離れも顕著になってきたらしい。そのため、スポンサーが集まらなくなってきたという。確かに高い視聴率の番組が減っているようだ。

これは、ひとえに番組の質の低下に尽きるのだろうが、そのへんのことがちょっと前の痛いニュースに出ていた。普段はこの手の記事は読まないのだが、ぼくが前から言っていたことと同じことを皆さんコメントしていたのでつい書きたくなった。

もちろんネットを普段使っているひとたちのコメントだから、テレビに否定的なのはわかるが、でも言っていることをよくみるとけっこう冷静に見ていることがわかる。

結局、彼らが言っていることを整理すると

・番組自体が面白くない。芸能人がクイズに答えたり、飯食ったり、カラオケ歌ってんのを見てどこが面白いんだ。NHKとテレビ東京ぐらいしか見るものはない。(ぼくも同じことを言ったことがある)
・テレビは一方的に電波流すだけで、それに見るほうでなぜ合わせなくてはいけないんだ。勝手にCMは流すしじゃまでしょうがない。
・どうせ時間を使うのだったら能動的に見たいよね。
・最新の情報は2ちゃんが最速だしドラマやアニメはようつべとニコ動で事足りる。

てな具合で若者はどんどんテレビから離れていってしまうのだ。ここでの問題は、一方通行の情報をプッシュしているだけのテレビの存在価値が縮小していくことなのだが、ある意味当然である。だって、双方向のコミュニケーションとオンデマンドになっているネットのよさをみんなが知ってしまったからである。

だから、テレビもそうした要求に答えることをしていかないと本当に衰退していくだろう。

2008年05月06日

誰も知らない

2004年度キネマ旬報ベストワンに輝いた是枝裕和監督の「誰も知らない」を観る。

うーん、微妙だな。主演の柳楽優弥君がカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞して話題になった作品だが、確かに柳楽君の眼力はすごいが、ぼくにはこの作品がいい作品なのかよくわからないと言ったほうがいい。ダメだといっているわけでもないのだが、評価に困る映画である。

映画は前半から中盤に淡々とストーリーが進む。もちろんその中では、こどもたちの演技とも呼べないような自然の振る舞いを切り取り、小物をなめるように撮ったり(実際に足元のシカットが多い)、少々冗長的でさえあるシーンが続く。

実際に巣鴨でおきた事件を題材に作られたというが、単に事件のアウトラインだけをもってきているだけで中味はぜんぜん違うと思う。あんな母親ではないはずだ。

結局、最後のシーンでタイトルの「誰も知らない」に納得するわけだが、“だからどうだっていうのよ”と叫んでしまった。それにあの終わり方は恐ろしいよね。

だから、繰り返すが事件の実相と全く違った創作だからリアリティを出すのが難しいのだ。

そこでリアリティがないからよくわかんねえと感じてしまうような気がする。映画自体はドキュメンタリータッチで雰囲気はもろリアルって感じなのだが、それ以外に強く伝わってくるものがない。

でもこれだけの評判でベストテンのトップなんだからいい映画なのだろう。ぼくの映画を観る眼が狂ってきたのかな?ぼくは全く予備知識なしで観たが、皆さんはおそらく実際にあった事件を下敷きに作られたことを知って観ているのではないでしょうか。

ぼくの勝手な推量だが、悲惨な事件だからきっと映画もそうなんだとかといった予断があると思う。そんな眼で観た場合とそうでない場合とでぜんぜん違って見えるように思うのだがいかがでしょうか?

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2008年05月05日

また負けた

ほんとは書きたくなかったのだけど、わが横浜ベイスターズが勝てない。昨日も8回まで4点リードしていながらあの広島に(失礼!)負けた。新守護神寺原も打たれた。

勝率2割5分だから4回に1回しか勝てない。ああ、なんということだ。

いいですか、去年のちょうど今頃は首位だったのだ。中日に3連勝かしてすごい勢いだったのが、今年はダントツの最下位である。

打つのはそこそこ打つのだが、何といても投手陣がひどい。こういうときこそ若手の孝行息子がでてもいいのだが、この間の小林がそうだったのかもしれないが、昨日はその小林で逆転負けだ。

もう開き直るしかない。はちゃめちゃにやりゃーいいじゃん。誰か起爆剤になってくれ!
 

2008年05月04日

PC-8001

ITmediaの記事に物置がサーバールームになっているという写真がでていたが、正確に言うと物置ではなく納戸に(まあ同じようなものか)、段ボールに入ったがらくたと一緒にマシンが置いてある。前々からこれらがらくたを整理してもう少しスペースを持たせないといけないと社長と話していた。

そこで昨日ぼくの担当のところを片付けていたら、突然ぼくの携帯が鳴った。社長から実印どこにあるという電話ではなく(笑)、サーバーが止まっているけど見てくれるという。社長は土曜日はいつも横浜で作業をしているので止まったのがわかったらしい。

それで言われるとおりディスプレーをつなぎ直して、回線を調べたりしたら、何と電源が外れていた。ぼくが蹴飛ばしたらしい。それくらい入り乱れていたのだ。

そんなわけで気を付けながら段ボール箱の整理をした。そうしたら、中から出てきたのがアルバムやらレコードやらで、しばし懐かしみながらの作業となりぜんぜんはかどらなかった。なかでも驚いたのはだいぶ昔に使っていたNECのPC-8001というPCがでてきたことで、とっくに捨てていたと思っていたのが出てきたのである。

ということで少しこのPC-8001にまつわる昔話を。確かこのPCを買ったのはうちの社長がまだ生まれたばかりの頃で、あやしながらこのPCを使っていた。PC-8001というのはぼくらのような年寄りはよく知っているのだが、その頃のベストセラー機でもうNECが独占的だってですね。

CPUが4MHzメモリーが16Kだったかな、そんなものでした。キーボートと本体が一体となっていて、カセットテープのデータレコーダがついている。それで価格が20万円近くしたはずで、そのときの給料からいうとかなり高価であった。この値段は今も変わってないのですが、容量、能力は格段に違う。

でなぜこんな高いものを買ったのか、これを使って何をしたのか。当時ぼくは化学プラントのエンジニアだったのですが、プラントの管理というのは、生成された製品構成の最適化と使用エネルギー原単位のミニマム化になるわけです。そのためには投入された原料の組成に合わせて運転条件を変えていくわけですが、その条件を設定するためにシミュレーションモデルが必要になる。そのモデルを作るのに使ったのです。

膨大な運転実績を多変量解析で分析し、モデル式のパラメータを決めていくのです。これはコンピュータがないと大変な作業となるのでコンピュータが使えてこそできたことなのだ。ただ、まだソフトウエアが少ないときだったので重回帰分析のプログラムなんかは本から写して動かした。

そうなんです、ぼくらはPCというのはあくまで計算機なのだ。それが今日のようにコミュニケーションの道具になるとは思ってもみなかった。

PCはAT互換機そしてWindowsが登場し、インターネットが普及していまのようになっていくが、NECのPCは8800、9800シリーズと続きやがて消えていった。

まあ、そんなわけでアルバムといい古いPCといい、片付けるどころかはるか遠い過去の情景に浸ってしまったのである。
 
PC8001.JPG
 

2008年05月03日

びっくりした

昨日のITmediaの記事に対して、はてなブックマークがすごい勢いで付けられた。今日で500ユーザー数に届きそうだ。

そのコメントで親父のしゃべったことがかなり評価されていてびっくりした。ちょっと恥ずかしいくらいだ。正直そんな偉そうなことを言っている意識はなく、普段から思っていることを言っただけだったので、そうした持ち上げられ方にとまどっている。

単純におもしろいこと、楽しいことをやろうよ、そのためにはどうしたらいいかということだと思う。こういうことは年齢に関係ないことであって、いくつになっても持ち続けるべき心根だと思う。おもしろいことや楽しいことって自分でやりたいことであって、周りからやらさせることではないですよね。

ただし、それをやるにはいろいろなしがらみがあって、生活であったり、世間であったり、意気地であったり、自分自身を含めた抵抗勢力がいっぱい出てくる。それとどう折り合いをつけるか、あるいはそれをちょっとがんばってどけるかである。お金がないからできないという話でもない。

大上段にふりかぶって、これから好きなことをやりますなんて宣言しなくてもいい。潮時とかはずみというのがあるから、そのとき抜け出せばいい。

そのためには普段から自分のやりたいことを磨くことを忘れないようにするということではないだろうか。

皆さんにお褒めの言葉をいただいたのは、おそらく一丁あがりと思うことなくいつも前を向いていることに対してであろう。それは、ぼくが生来の楽天家で極楽トンボだからかもしれない。でもぼくはそんな自分が好きなナルシストでもある(笑)。

ぼくが好きな言葉を書いておく。ルイ・パスツールの言葉である。
「Chance Favors the prepared mind」
 

2008年05月02日

ITmediaに記事が

今日のITmediaのニュースにぼくら親子の記事がでた。

題して「ITは、いま :鎌倉の自宅ではたらく、父子2人のIT企業」で岡田有花さんが書いている。先月半ばにうちに取材に来ていろいろ聞いていったことが載っている。さすが記者の人は違う。こちらが勝手なことをぺらぺらしゃべったので、これをどうやって捌くのか興味があったがよく整理してある。

ちょっと照れくさいが読んでみてください。これで仕事が増えるといいのだが。そうはいかないか。
 

理由

大林宣彦監督の作品というとまず浮かんでくるのが、「HOUSEハウス」である。1977年公開のホラー映画なのだが、いわゆるホラー映画というよりホラーファンタジーみたいな作品で、7人の少女が一人ずつ妖怪に食べられてしまうというもの。

何と言ってもこの映画の少女役が池上季実子、大場久美子、松原愛、神保美喜といった面々であることがすごい。ここからぼくは大場久美子のファンになり、大場久美子はコメットさんになっていった。すいません、横道にそれてしまった。

さて、映画「理由」である。宮部みゆきの原作は読んでいないのだが、どうも原作に忠実に撮ったらしい。だから映画も登場人物にインタビューしているように語らせることで成り立っていて、何と登場人物が107人にのぼる。

これだけの人が出てくるのでわけがわからなくなると思ってしまうが、最初はわからないなりにも一体どうなるのかという思いを持たせぼくには面白く感じた。ほんとよくこんな個性的な人たちを集められたと感心してしまう。

人間ってどうしても客観的にものは見えなくて自分の主観によってしまうところがある。思い込みやそうあるべきだとかそうに違いないと思ってしまう。そうした証言を積み上げながら映画は進行する。

いったい何が真実で何がウソなのかがもやっとした形で提示され、それをすこしづつ解きほぐしていく。でも結局何が起こったのかもわからないままで終わる。

いやー、大場久美子は出てきませんでしたが、なかなか面白いですね。

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2008年05月01日

フリーダウンロードキャンペーン

今月の21日からSavvionのフリーダウンロードキャンペーンが始まった。7月21日までの3ヶ月間限定であるが、無料でモデラーが使えるのでぜひ試してみてはいかがでしょうか。日経ITProにも記事が出ていますので参考にしてください。

この無料のダウンロードは既に米国では行なっていて、日本でも大学向けにはやっていたのがやっと一般にも提供されるようになった。こうして、実際にツールに慣れてもらうのがBPMSの理解に役立つので、多くの人に使ってもらいたいと思っている。

まずは、BPMNに準拠したプロセス図の書き方を学ぶことから始まるが、大事なのはシンプルで一貫化したプロセスが描けるかである。

モデラーでは基本的にはアクティビティというコンポーネントを並べていき、分岐を発生させたり、管理アダプターをつないだりすることになるが、このアクティビティに何を持ってくるかがキーになる。

まあ、何はともあれ使ってみてください。


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